マントラ

定義

マントラ(mantra)とは、祈りや瞑想、ヨーガの実践で唱えられる神聖な音・言葉・句のことです。日本語では「真言」「聖句」「聖なる音」などと説明されます。また、神への捧げものでもあります。


解説

マントラは、意味のある言葉として唱えられることもあれば、音そのものに力があると考えられることもあります。短い一音節のものから、神の名を含む句、祈りの文章のようなものまで、さまざまな形があります。

代表的で有名なマントラには オーム(Oṃ / Om)があります。オームは、インド思想やヨーガの中で特に重要な音とされ、瞑想や祈りのはじめに唱えられることがあります。


英語表記について

英語でも通常 mantra と表記されます。説明としては、sacred sound(聖なる音)、sacred utterance(聖なる発声)、chant(詠唱)などが使われます。


意味

マントラは、サンスクリット語の man(考える、思う)と関係づけて説明されることがあります。一般には「心を導く言葉」「思考を整える音」と理解されます。

オックスフォード辞典(OED)ではmantra は「祈りや瞑想で繰り返される語・句・音」と説明されています。Cambridge でも、特にヒンドゥー教・仏教で「霊的な力を持つと考えられる語や音」として説明されています。また、宗教事典では「声に出す、または瞑想の中で反復される神聖な発話」と説明され、心を落ち着ける、神格を観想するなどの目的と結びつけられます。

ヨーガの実践では、マントラを唱えることで、心を一つの対象に向け、意識を落ち着ける助けとします。


ヨーガとの関係

マントラは、瞑想、バクティ・ヨーガ、マントラ・ヨーガ、タントラ系の実践など、さまざまな文脈で用いられます。

バクティの文脈では、神の名を唱えることが信愛の実践になります。クリシュナ信仰では、神の名を唱えることが重要な行として扱われます。

また、マントラは心を集中させるための対象にもなります。呼吸と合わせて唱えたり、数珠を使って回数を数えたりすることで、意識を散らさずに実践を続ける助けになります。


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